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うつ病
眠れない、食欲が無い、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった状態が続いている場合は、うつ病かも知れません。
うつ病は、精神的・身体的ストレスが重なることなど、さまざまな理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間なように感じられてしまいます。そのため普段なら難なく乗り越えられるようなストレスも、よりつらく感じられてしまうという悪循環が生じてきます。
こうした状態になったら、一人で悩まず、早めにご相談ください。薬による治療と精神療法もうつ病に働きがあることがわかってきています。早めに治療を始めるほど改善も早いので、十分な休息としっかりと治療を受ければ、それまでと変わらない生活を送ることが可能です。
うつ病の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 気分が晴れない
- 大好きだったものに興味がわかない
- 嬉しいはずなのに喜びを感じない
- 集中できない
- 頭が働かない
- 自分は価値がないまたは価値が低い
- 消えてしまいたい、死にたい
- 食欲が出ない
不安障害
人が生きていく上で、ほどほどの不安を感じることは、自分を守るためにとても大切です。
しかし、その不安がいき過ぎてしまうと、日常生活に支障をきたすようになります。いき過ぎた不安を感じるようになった状態を「不安障害」と呼びます。
1.パニック障害
不安障害のなかでも代表的なのが「パニック障害」です。
突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害と言います。
パニック発作とは、死んでしまうのではないかと思うほど強く自分ではコントロールできないと感じます。そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。
最初に発作が起きる原因には、過労やストレスなどが関係していると考えられています。その後、再発することへの強い不安(予期不安)によって発作が起こる場合もあります。
このパニック障害の治療では、抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法とあわせて、少しずつ苦手なことに挑戦し、慣れていく心理療法が行われます。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。
パニック障害の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 急につよい不安感に襲われる
- 人前でとても緊張してしまう
- 発作的に呼吸困難感や動悸などが起こることがあり、その後も同様の発作を恐れて行動範囲が狭まる
- 特定の状況で恐怖感を感じる
2.全般性不安障害
全般性不安障害とはさまざまな出来事や活動に対して過剰な不安と心配をしてしまい、体調不良となって現れる疾患です。
時間や予定のずれ、仕事、学校、家族、健康などに対して、自分自身で不安の感情をコントロールできないほど過剰に心配をし、普段の活動に支障をきたす状態が続いている状態を指す疾患で、一般的な「心配性」とは別です。
全般性不安障害の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 過剰な不安と心配をする日がしない日よりも多い
- 自分自身で心配を抑制することがむずかしい
- 落ち着きのなさ
- 疲労しやすい
- 集中困難、心がからっぽに感じる
- 挑発されたと感じると、すぐに頭に血がのぼってしまう
- 寝付きの悪さ、途中で起きてしまうなどの睡眠障害
- 発汗、吐き気、下痢などの身体症状
睡眠障害
睡眠障害とは、睡眠に関して何らかの問題がある状態を言います。
睡眠障害の背景には、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、生活リズムの乱れ、ストレスなどがあるのかもしれません。
睡眠に問題があるというとまず思い浮かぶのは『不眠』ですが、それ以外にも、「昼間眠くて仕方がない」、「睡眠中に病的な運動や行動が起きてくる」、「睡眠のリズムが乱れて戻せない」、など他の特徴をもつ疾患もあります。
睡眠障害によって日中の眠気やだるさ、集中力の低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたし、場合によってはさまざまな事故につながることもあります。また、睡眠障害が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などにかかりやすくなると言われています。そのため、睡眠障害は放置せず、しっかりと対処することが重要です。
睡眠障害の治療は疾患によって異なっており、睡眠薬の服用だけが睡眠障害の治療ではありません。症状やサイン、診察や検査の結果から、その原因となる疾患をしっかりと診断し、原因に応じた治療を行ってまいります。
睡眠障害の主な症状
以下のようなお悩みはありませんか?
これ以外にも、眠りに関するお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
- 寝付けない
- 夜中に何度も目が覚める
- 早すぎる時間に目が覚める
- よく寝たはずなのに眠った気がしない
- 長時間眠っても疲れが取れない
- 大事な時に眠ってしまう
- 寝ている間に叫んでしまう、暴れてしまう
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
心身症
心理的要因や過剰なストレスによって発症する胃潰瘍や十二指腸潰瘍など…
心身症とは、精神的ストレスや対人関係など、心理・社会的要因がその発症や経過に大きな影響を及ぼしている病気です。
例えば、仕事がどうにもうまくいかない、家庭生活で嫌なことが続く、大切な人と死別したなど、心理的要因や過剰なストレスによって発症する胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが、これに相当します。
自分の内的感情やストレスに気づきにくく、自分を抑えて周囲に合わせたり自分の感情をうまく言葉で表現できなかったりする人に多いと言われます。治療には単なるストレスの除去だけでなく、心理面の治療が必要ですので、通常は長い時間がかかります。
治療が不完全な場合、初発症状が治っても、すぐに別の症状が現れるケースがありますので、しっかりと治療することが大切です。
心身症の治療では、一般的な全身疾患とは異なり、心理的な要因が関与しているため、身体的な治療だけでなく、心と体の両面から治療する必要があります。薬物療法や精神療法などで心の治療を行うとともに、並行して身体疾患に応じた治療が必要になります。
身体表現性障害
心身体表現性障害とは、頭痛や吐き気、下痢、便秘、疲労感などの身体症状が慢性的に繰り返し発症するが、それを説明するような一般の身体疾患、何らかの薬物の影響、他の精神疾患などが認められず、むしろ心理・社会的要因によっておこる障害のことです。身体表現性障害は、身体感覚に敏感で、物事を悲観的にとらえやすい繊細な方がなりやすいと言われます。
また、心身の過労(親の介護疲れや過重な残業など)や、身辺の環境変化(職場異動や引っ越し、近親者との死別など)がストレスの要因になっていることを認識しにくく、言葉で表現できないような方に、身体症状が現れることがあると言われます。
身体表現性障害は、精神療法や薬物療法、職場や家庭などの環境調整によって治療します。
精神療法では、その人がどんな問題を抱えているのか、不安感や抑うつ感に苦しんでいることにも配慮しながら、身体的な気がかりを丁寧にうかがい、ストレスの原因の特定を目指し、具体的なストレス対処や環境調整について話し合います。その上で、必要に応じて抗不安薬や睡眠薬などによる薬物療法も並行して行います。
心身症や身体表現性障害の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 不調を感じさまざまな病院を受診しても異常がないといわれる
- 内科などで通院を続けてもすっきりよくなりきらない症状が残り、原因がみつからない
強迫性障害
強迫性障害は、ある考えや行為にとりつかれてしまい、自分でも「ばかばかしい」「不合理だ」とわかっているにもかかわらず、どうしてもそれを排除することができず、日常生活に支障をきたす、こころの病気です。
不安あるいは不快な考えが浮かんできて、抑えようとしても抑えられない(強迫観念)、あるいはそのような考えを打ち消そうとして、無意味な行為を繰り返す(強迫行為)不安障害に分類されます。
脳内部の化学的な働きの不具合によるものと、心理的な要因および性格(几帳面、生真面目、融通が利かない)などが関連して、発症するのではないかと考えられています。
強迫性障害の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 何度も手を洗わないと気が済まない
- 火事や泥棒に遭うのではという心配になる
- ドアのカギをかけたかどうか心配
- 何度も戸締りを確認する
- 自分が誰かを怪我させたのではと心配になる
双極性障害(躁うつ病)
うつ病は、うつ状態だけが起こる病気のことをいいますが、双極性障害とは、うつ状態に加え活発に行動してしまう躁(そう)状態も現れ、「うつ状態」と「躁状態」を慢性に繰り返す病気のことをいいます。以前は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在では『双極性障害』と呼ばれるようになりました。
躁状態では、眠らなくても活発に活動できる、次々とアイデアが浮かぶ、過度に自分は特別で能力が高いと信じこむなどの症状が見られ、軽はずみに無謀な行動を取ってしまう結果、社会生活に支障をきたすこともあります。
実は双極性障害であるのにもかかわらず軽い躁状態を見つけられず、うつ病と診断されているケースもみられます。うつ病の治療をしても作用がない、または不十分だった患者様が双極性障害だったということもあります。
うつ病は「うつを良くする」ことが治療目標ですが、双極性障害は、「躁・うつの波を、いかにコントロールするか」が大きな治療目標です。
双極性障害の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- うつ病の諸症状
- 睡眠が少なくても平気になる
- 理由もなく自信に満ち溢れている
- 普段よりおしゃべりになる
- 注意力が散漫になりやすい
- 買い物をたくさんするなど、普段より派手な行動をしてしまう
認知症
誰もがかかる可能性がある身近な病気のひとつです。
認知症は加齢による脳の老化とは異なりますが、誰もがかかる可能性がある身近な病気のひとつです。以前は「痴呆(ちほう)」と言われていました。
認知症とは、後天的な脳の器質的障害により、いったん発達した脳の機能が低下した状態でアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などに分けられます。
アルツハイマー型認知症は認知症の中でいちばん多く、男性より女性に多く見られ、脳の機能の一部が萎縮していきます。血管性認知症は比較的男性に多くみられ、全体的な記憶障害ではなく、一部の記憶は保たれている「まだら認知症」が特徴です。
認知症は、早期に診断することにより、薬によって進行を遅らせる可能性が高まりました。原因によっては症状が急激に進んだりする場合がありますので、早期発見、早期治療で進行を抑え、症状を軽くすることが大切です。
認知症の主な症状
- 物忘れが目立つ
- できていたことができなくなってきた
- 年を取ってから怒りっぽくなっている
※医師の判断によりお断りするケースもございますが、状況に合わせ適した医療機関をご紹介いたします。
あがり症
対人場面での恐怖や不安が強く、日常生活に支障をきたす場合は、社交不安障害と診断がつくこともあります。
「あがり症」が性格なのか病気なのか、この線引きは難しいところもありますが、一般的に大勢の人の前や改まった場所に出ると緊張するということ自体はごく自然なことです。
あがり症の主な症状
以下のような症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
- 人の目が気になる
- 極度に緊張する
- 頭が真っ白になる
- 声が上ずってしまう
- うまく話せない
- 手足がガクガクと震える