2023/07/03
こんにちは、心療内科医のゆうです。
今日はカフェインについてお話したいと思います。
実は私も毎朝必ずコーヒーを飲みます。眠気を抑え、「起きない頭」を起こすことが目的です。カフェインはコーヒーだけでなく、緑茶などの茶類など、幅広い食品に含まれています。カフェイン摂取は良い側面もある一方で、摂取量が多いと毒にもなります。
以前の論文で、毎日1杯のコーヒーを飲む人は飲まない人より自殺リスクが少ないと言われていました(詳細は忘れましたが)。また眠気を抑制する作用、利尿作用などもあります。また日中に数分(大体15-30分程度)の仮眠を取りたい時、寝る前にコーヒーを飲むと、カフェインの効果が効き始めた頃に目が覚めるため、寝すぎることがなくなります。
一方でカフェインは心拍数の増加、興奮などの作用があり、過剰に摂取した場合には中枢神経系の刺激によるめまい、不安などが出ることがあります。パニック症や片頭痛がある方は症状が誘発されやすくなるため、摂取には注意が必要です。また利尿作用が強いため、必要以上に体外へ水分が排出されるのでカフェイン以外の水分補給にも気を配る必要があります。適正な摂取量は米国疾病予防管理センター(CDC)によると、1日2-400ml程度とされています。ただし、個人の体質や健康状態によっても異なる場合がありますので、クリニックにご来院いただいた際には、一緒に適切な摂取方法や量を考えていきましょう。