2023/04/10
こんにちは。心療内科医のゆうです。
今回は子供の不登校について話をしていきたいと思います。
昨今のコロナ禍でこの2,3年、中学生以上の不登校が急激に増え(令和3年度の文科省データより)、私の大学病院の外来でも不登校の中学生以上の患者が急激に増えてきた感じがあります。
この不登校、ずっと昔はいじめやなまけ病が原因と言われていた時代がありますが、その考え自体が何の解決にもならないし、古いです。
不登校に至る理由として様々なものがありますが、多くはARMS(At a Risk Mental State)などの精神疾患の影響で外出困難になっている場合、睡眠リズムのズレ(睡眠相後退症候群)や起床時に血圧が上がらないために起き上がれない(起立性調節障害や副腎不全)など、身体的に「起床できる状態に整わないこと」が原因となっている場合が多いです。私は上記原因に加え、この2,3年の起立性調節障害とは非典型的な症状の不登校例も取り扱い、それらに対する治療も多数経験してきています。治療としては、まずはなぜ行けなくなっているのか、本人と話をし、原因となっていることを探るところからスタートします。そしてそれに合わせて医学的に介入可能なところを本人と相談しながら治療を行います。
まずは一度、クリニックにいらっしゃってご相談ください。
症状をよくする方法を一緒に考えていきましょう。